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2021年12月27日月曜日

アダム・ラルームのブラームス ピアノソナタ Op. 5 、7つの幻想曲Op. 116~これはいただけませんでした

フランスのアダム・ラルーム Adam Laloum(1987-)の弾く、ブラームスのピアノソナタ第3番と、7つの幻想曲を聴いてみました。このアルバムは、シューベルトに次いで、ハルモニアムンディに彼が録音するソロアルバムの第2弾となります。


聴いてみて、これはちょっとないなと。

私は音源をヘッドフォンで聴いているので、スピーカーで聴くよりも精緻に聴こえてしまいます。それゆえに、演奏の冒頭から始終、ピアノの強打の裏に混ざる異音が気になって仕方ありません。

どうやら奏者ラルームの息遣のようなんですが、獰猛な動物の唸り声かマシン音に聴こえます。弱音の時は静かなのに、クレッシェンドするに連れて大きくなる効果音(!?)。常にそれが聴こてしまうため、この演奏を通じてブラームスの初期と晩年のふたつのピアノ曲を聴き込むということを断念しました、残念です。

これでOKとしたご本人も、録音担当者も、どういう感覚でしょう。それとも異音も演奏を盛り上げる音楽の一部だとでもお考えなのでしょうか?

以下の動画を見ると、相当に録音にも気を遣ってアルバムを作成している様子は伺えるのですけれども

一応、輸入元の解説を貼っておきます。

ソナタの第3番はブラームス20歳の頃の作品ということもあり、力強いテクニックが要求される作品ですが、ラルームは冒頭から実に繊細。色濃く感じられるベートーヴェンの気配など、ラルームならではの視点からの演奏となっております。最晩年の作品『7つの幻想曲』では繊細かつふくよかにうたうラルームの音楽が炸裂。作品の背景を深く読み込みつつも、ラルームの直感に満ちたタッチで演奏しています。

「繊細」?。まったく違う録音を自分は聴いているんでしょうか。おそらく聴き返すことはないかもです。久々に辛口のレビュウになってしまいました。


  • ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 op.5(1853)
  • 7つの幻想曲 op.116(1892)

(参考)

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