ニューイヤーコンサートといえば、今年は札響のニューイヤーコンサートを聴きに行った。演奏会で指揮者の尾高忠明氏も「今アメリカでは、一般の人たちも戦って平和を勝ち取るんだという意気込みに満ちている」と語った。日本が平和ボケであるとか、そういうことを書きたいのではないが、この言葉の意味は重いと思う。
ウィーンフィルのニューイヤーにしても、毎年指揮者は変わるものの、全体的な構成はそれほど大きく逸脱するものではない。マンネリズムと言われようが、繰り返されることに感じる幸せとはあるのだと思う。年末に繰り返し放映される「忠臣蔵」や「紅白歌合戦」「レコード大賞」はたまた「水戸黄門」など、恒例の行事が変わりなく行われるということこそ、変革の中にあって重みを持ったできごとのように思えるのであった。
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