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2002年1月30日水曜日

失望多きことかな

このごろ失望することばかりだ。子供たちに今の政治状況をどのように説明すればよいのか。小学生の息子は、完全に馬鹿にしきっている。

そこで大橋議員の議員辞職だ。詳細は分からない。今回のNGO騒ぎでの小泉首相の対応の責任のなさ、民主党の小泉支持に対する路線転換に関する説明のなさ、党としてのふがいなさに嫌気がさしたから、というのが表向きの理由という。そのことには同意するものの、「それでも」と思う。彼の政治理念は何だったのか、民主党に何を期待していたのか、そもそも議員に立候補する前に、冷静なる政党や政策分析があったのだろうかと疑問を感じる。41万票の政治責任を何と考えるのだろう。

結局、彼はただの野次馬的に好きなことを評論するだけの輩であったということか。彼の今後の政治姿勢次第では、私は彼を信用することがもはやできなくなるだろう(議員を辞職したのだから政治姿勢も何もないのだが)

断っておくが、詳しい本当の事情はわからない。しかし政治家には、明確なる説明責任がある。それを支持者に納得する形で示せないならば、政治家としての資質はない。(今の日本の政治化にはほとんどその資質がないようにも思えるが)私は新聞報道だけでは彼の真意を理解することはできなかった。このままでは議員になったのも金持ちの気まぐれとしか思えない。

ここ数日の政治状況の混乱や大企業の不始末(雪印食品のラベル張替え事件)を、いまの子供たちはどういう目で眺めているのかと不安になる。冒頭に述べたが小学生の息子でもうんざりしている。ばかばかしさと無責任、これが大人社会であるとしたら、冷淡で無関心な層が増えることは、大人たち自らが撒いた種でしかない。悪い土壌には良い作物が育つのが難しい。同じ箱にひとつ腐ったりんごがあると他のものにも影響する。こういう社会で、まっとうに正しく生きることの意味と力、未来への希望や政治への信頼、安全の重要さをどうやって教えるといいというのか。

ましてや海外の識者が日本を見た場合、日本売りが加速するのもむべなるかなである。

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