2021年3月8日月曜日

Benjamin Alardのバッハ鍵盤のための作品全集Vol.3

パンジャマン・アラール(Benjamin Alard)によるJ.S.バッハの鍵盤のための作品全集第3弾のテーマは「フランス」です。バッハのヴァイマール時代の作品が収録されています。




CDにして3枚組に相当する録音で聴き通すのも大変ですが、音楽の多彩さには舌を巻く思いです。

最初はバッハのクラヴサン作品に、F.クープランの曲集がはさまれます。よほど曲に通底していなければ、どちらがとちらの曲か、すぐには分からないかもしれません。

オルガン曲は、これもF.クープランの「諸国の人々~神聖ローマ帝国人第1曲」を編曲したもの。オルガンの万華鏡のような煌めく音色を堪能することができます。

自分的には、オルガン曲の一番の白眉はBWV 582のパッサカリア ハ単調(Passagaglia)でした。バッハのオルガン作品で最も重要な作品と称する人もいます。8小節のテーマが荘厳かつ華麗に変奏されていく様は正に圧巻の一言です。

この壮大な曲の後はイギリス組曲です。タイトルはバッハ最初の伝記作者J.C.フォルケルが「イギリスの貴人のために作曲された」と記したことによります。音楽はイギリス風というわけではなく。フランス様式も含む多彩なものです。ここでは、組曲第4番 BWV 809と2番 BWV 807が収録されています。

数回に分けて聴いているのですが、バッハの凄さを改めて思い知らされています。

  • バンジャマン・アラールによるJ.S.バッハの鍵盤のための作品全集第3弾!テーマは「フランス」!(3枚組)https://tower.jp/article/feature_item/2020/03/04/1104
  • オルガンのためのパッサカリアとフーガ BWV 582 ハ短調) ピティナ・ピアノ曲辞典https://enc.piano.or.jp/musics/16874
  • イギリス組曲 第2番 BWV 807 イ短調  ピティナ・ピアノ曲辞典https://enc.piano.or.jp/musics/12630

0 件のコメント:

コメントを投稿