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2021年5月25日火曜日

サン=サーンス没後100周年 カントロフ指揮で初期の交響曲

今年2021年はサン=サーンス没後100周年なのだそうです。それを記念しての録音。

サン=サーンスの交響曲といえば「オルガン付き」しか聴いたことありませんし、このブログでもサン=サーンスの作品については、どうやら一度も書いたことがないことに気づきました。(そもそも、フランス系音楽に苦手意識があったので)

余りにも無知なので少しサンサーンスの初期のことを調べてみました。といってもWikipediaやネットに転がっている知識程度です。

ここに収められているのは、サンサーンス15歳頃の交響曲イ長調、18歳の時に作曲された交響曲第1番変ホ長調、そして25歳の時の交響曲第2番イ短調の三つの初期の交響曲です。

サン=サーンスはモーツアルトと同様に神童の名を欲しいままとしていたようです。2歳半でピアノを弾き、3歳5カ月で作曲をします。13歳でパリ音楽院に入学し、13歳(1848年)頃に交響曲変ロ長調、15歳(1850年)頃に交響曲ニ長調を未完ながら作曲しています。

交響曲第1番変ホ長調は18歳の作品で、1853年12月18日にパリの聖セシリア協会で演奏され、臨席していたベルリオーズやグノーらが称賛したとされています。交響曲第2番は24歳(1859年)頃の作品ですが、この2年前の1857年に、パリ8区のマドレーヌ教会のオルガニストに就任しています。

そういう、若さと才能が溢れんばかりの頃の作品です。蘊蓄はさておき、音楽を聴いてみることとします。

長調の2曲は、若々しく勇壮で、前向きな未来を感じるような曲です。オーケストラの能力をフル活用しているような曲で、色彩感も豊かなです。ところどころにカノン風の主題が出てきますけど、サン=サーンスの好みなのでしょうか。変ホ長調の交響曲の終楽章でシンバルまで入ってきての大団円には、思わず微笑んでしまいます。

イ短調の交響曲も、暗さに陥ることはなく、初期の作品よりも、さらに曖昧な色彩感とかメロディーが豊かで複雑になるように思えます。

3曲通して聴いても1時間ちょいなので聴く側の負担も少ないです。

これを機会に、サン=サーンスの他の作品にも親しんでみようかという気に、少しだけなりました。


(輸入元情報)

サン=サーンス(1935-1921)

  1. 交響曲 イ長調(1850年頃)
  2. 交響曲第1番 変ホ長調 Op.2(1853)
  3. 交響曲第2番 イ短調 Op.55(1859)

  • ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
  • リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団
  • ジェオルジェ・トゥドラケ(コンサートマスター)

サン=サーンス歿後100周年記念! カントロフ率いるリエージュ・フィルが サン=サーンスが10代から20代にかけて作曲した交響曲3篇を録音!

SACDハイブリッド盤。サン=サーンスは今年(2021年)歿後100年を迎えました。その記念すべき年にジャン=ジャック・カントロフ率いるリエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団が交響曲3篇を録音! 3篇といっても『オルガン付き』ではなく、10代から20代半ばに書かれた、作品番号を付番する前の交響曲イ長調と交響曲第1番、第2番を収録しております!  才能豊かなサン=サーンスはわずか13歳でパリ音楽院に入学。ドイツ、オーストリアの偉大な作曲家たちの交響曲に触発され、はやくもこのジャンルに挑戦し始めました。ここに収録されたイ長調の交響曲は16歳ごろの作品。4楽章構成で書かれており、なんといっても第1楽章冒頭から非常に美しい旋律が印象的で、やがて雄大な広がりを見せます。まさに溌溂さが光る交響曲です。そのわずか3年後に書き上げた交響曲第1番はベルリオーズとグノーが称賛しており、サン=サーンスが作曲家として確固たる地位を築き上げることを証明しているかのような力作です。そして25歳のときに書かれた交響曲第2番では循環形式を導入し、簡素ながらサン=サーンスの独創性を堪能できます。記念すべき年だからこそ聴いてみたくなる注目の録音です。(輸入元情報)

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