2021年2月18日木曜日

小尾 修・永山裕子 二人展で静かなるバトルを観る

小尾 修・永山裕子 二人展が、茅場町のGallery Suchiで開催されています。Suchiに行くのは昨年8月の10周年記念展以来です。



小尾さんも永山さんも解説不要、日本の枠を超えて世界的にも有名な、現役バリバリの人気画家さんです。画家として尊敬し合うお二人が二人展を開催すると言うのですから、国立新美術館なんか行くよりも、こちらを観なければ一生の損です。

小尾さんのブログ読んだら年甲斐もなくドキドキしてしまって、もういてもたってもいられません。ギャラリーが閉まるのが18時なので、少し早めに退社してお邪魔してきました。

コンパクトな須知の画廊空間にお二人の情熱と焔と汗がバチバチと充満し、その気迫には気圧されるほど。

小尾さんのブログを読んでいたせいか、どちらかと言うと、永山さんがかなり本気に煽って、小尾さんがどっしりと受けて立つみたいな構図を感じましたけど、どの作品も密度がとても濃いものでした。

油と水彩という画材の違いこそあれ、絵の具が絵の具である事をやめて、描かれている対象になり切る、その技量も凄いのですが、対象の存在感とか重さとか、暖かさとか硬さとか、或いはにおいとか、空気とか。

写真で見ると綺麗な絵だなとか思うのですけど、実物見ると絵の素材感とか意図的な汚れとか歪み?にハッとします。どちらの作品も精緻でいながらも結構粗いんですよね。

バーチャルとかリモートとかデジタルという世にあって、物質である事の凄さを見せつけてくれます。永山さんの水彩は、モチーフを超えて独自の世界を語っているかのようです。

一見どころか再訪の価値のある展覧会です。

開催は今月27日まで、ギャラリーは日曜日が休廊なので注意が必要です。

二人展の様子は以下のTwitterで伝わると思います。勝手に貼り付けてすみません。

 

 

 


追加です、この絵もとてもいいです。

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