カウンターテナーのサバドゥスがソニー・クラシカルから新譜を出しました。サバドゥスといえば「アルタセルセ」ではセミーラ役を演じていました。2019年2月には来日公演も果たし、このときは「イタリア・バロック・オペラの神髄」として紀尾井ホールに歌声を響かせてくれました。
今回のアルバムは、バッハとテレマンを収めたドイツものという趣向です。バッハとテレマンを交互に歌い、それぞれの作曲家の特徴を対比して聴かせてくれます。
バッハはあくまでも抑制が効いていて、それでいて荘厳すぎることもなく染み入るようにな歌声です。
テレマンはバッハとは違い華やかさが増しますが、イタリアの作曲家のような、あざといほどに技巧的ではありません。
もともと、サバドゥスの芸風がファジョーリなどとは違って扇情的とは感じないので、こういう曲の方が彼の歌声には合っているのかしらなどと思って、しみじみと聴きいっております。
Apple Musicで聴いているので曲解説や対訳がないので、ボチボチ調べながら繰り返し聴こうと思っています。
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【曲目】
- J.S.バッハ:カンタータ第82番『我は満ち足れり』BWV 82a ~第1曲「我は満ち足れり」
- テレマン:歌劇『美の勝利』TWV 21:10~アリア「Wo ist das Ende meiner Plagen... Zeige dich geliebter Schatten」
- J.Sバッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV 1042
- J.Sバッハ:ミサ曲ロ短調BWV 232~第6曲:アリア「われら主をほめ」
- テレマン:歌劇『美の勝利』TWV 21:10~アリア「Ich fliehe dich, vergallte Liebeslust... Lass in Augen Feuer blitzen」
- J.S.バッハ:カンタータ第170番『満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ』BWV 170~第1曲「満ち足れる安らい」
- J.S.バッハ:カンタータ第213番『案じつつ、見守らん (岐路に立つヘラクレス)』 BWV 213~第3曲「お休み、愛する子、ゆっくりと」
- テレマン:歌劇『ランゴバルドの王フラヴィウス・ベルタリドゥス』TWV 21:27~アリア「Ho disarmato ilfianco」
- J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調BWV 243~第2曲「わが霊は救い主」
- テレマン:歌劇『ミリヴェイス』TWV 21:24~アリア「Mein Feind frohlockt ob meinem Schmerze... Eifersucht, du Kind der Hollen」
【演奏】
- ヴァレア・サバドゥス(カウンターテナー)
- ユリア・シュレーダー(ヴァイオリン、指揮)
- バーゼル室内管弦楽団
【録音】
- 2019年4月17-23日
- フランス、ゲブヴィレール、聖ドミニコ会修道院
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