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2021年6月28日月曜日

堀本達矢 個展 「Meet the KEMONO」2021年6月28日(月)まで!!

堀本達矢さんというアーティストを知ったのは、Twitterのタイムラインに流れてきた、銀座シックス蔦屋の写真でした。見た瞬間に、なんだこれは!となりました。

調べてみると、上野ロイドワークスギャラリーでも個展を開催中とのこと。これはたまらずに見てきました。ギャラリーは千代田線湯島駅の湯島ハイタウンにあります。少しわかりにくいのですが正面玄関から階段を降りて左奥です。

コロナ対策のため、人数を制限しながらの入場のため15分ほど待ちました。(会期は2021年6月28日まで)


堀本さんについてはネットで調べれば色々と出てきますが、ここは先入観なしで作品を鑑賞した方が良いです。

ギャラリーペースはそれほど広くはないんですけど、展示空間としては十分、堀本さんの作品集世界に浸ることができます。

以下に順不同ですが、いくつか作品写真を掲載しておきます。

「マウンティング」という題名の作品です。というか、作品が素晴らしくて「題名」をギャラリーでは意識せずに見てしまい、後から調べています。

質感、表情とも、なんとも言えない雰囲気が作品から漂います。

堀本さんの作品に独特の眼差しです。考えているのか、悲しんでいるのか、憂いているのか、悩んでいるのか。自らの内面を滑らかな立体の表面と表情に投影してしまいます。

「distance」でしょうか、こちらも独特の表情です。

これまた、複雑な表情です。見る人によって捉え方が異なるかもしれません。堀本さんの作品は「人間の心理に存在するケモノ」という題材で、2012年から作品を造られているのだそうです。

擬人化されたケモノ、あるいは擬獣化されたニンゲン。どちらの存在にも「うちなるケモノ」「内なるニンゲン」が潜んでいます。そこには表面には現れない、秘められた感情が、あるいは、あるフィルターを通した視線が潜んでいます。作品は見るものと目線を微妙に避けています。

自らに爪を立てて自傷しています。内に何かを我慢しているのか、耐えているのか、何かに対して怒っているのか。それはみる人の内面と繋がります。

「taboo」という作品です。一瞬、神社にいる狛犬、またはエジプトのアヌビスなどを思い出しました。擬獣化は神聖なものとしても通用してきました。堀本さんの作品には艶やかさや色気もあるのですけど、この作品には気高ささえも感じます。

エロティックな下着を纏っています。表情はやはりどこか悲しげで、目線は避けられます。内面を隠しているのでしょうか。

ギャラリー空間を利用した演出も細かいです。右側の小さなケモノは非売品でした。この作品の目線の正面に立つことは出来ません。

これもガラスとペアの作品です。本気で造ったポケモンの延長線上にある様な作品でしょうか。

他にも作品はありましたが、キリがないのでこの辺りで。

ギャラリーでは画集は売り切れでした、銀座シックスの蔦屋には何冊か残っているかもしれないとのことでした(→次の日に行ってみましたが完売でした)。





(参考)

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